水槽の中でピョンピョン動き回る、可愛らしいホロホロシュリンプ。 自宅で繁殖させることができたらきっと楽しいでしょうね。 今回は、ホロホロシュリンプを繁殖させる方法についてご説明します。必要な道具、工夫など情報満載です。
ずばり答えは「イエス」!環境を整えてあげれば自宅でもホロホロシュリンプを繁殖させることができます。
まずは用意する道具からご紹介します。
【0. ホロホロシュリンプ】
ホロホロシュリンプなくして話は始まりません。
繁殖させたい場合はそれなりの数が必要になってきます。20匹以上いたほうが繁殖確率が高まります。
【1.水槽】
小さい水槽では繁殖まで行わせることは少し難しいので、広々した水槽が必要になります。とはいえ、そう大きいものではなく30cm水槽で大丈夫です。
30cm水槽と一口にいっても様々なサイズがありますが、ご自宅の設置場所に合ったサイズを選べばOKですよ。
【2.水槽を設置する台】
実はこれがけっこう大切です。というのは、水を一杯にいれた水槽はかなりの重量となるからです。
少なくとも15kgくらいにはなりますので、耐荷重を気にしながら置き場所を選定してくださいね。
【3.フィルター】
水槽の中の水をきれいにするための道具です。
小さな容器で少数のホロホロシュリンプを飼育するにはフィルターは必要ありません。
ですが繁殖するほどに環境を整えるのであればやはり必要でしょう。値段は安価なものもあり、2000円以内で購入することができますよ。
オススメは「外掛けフィルター」と呼ばれるものです。
外掛けフィルターをオススメする理由はまず音が静かなことです。ポンプを必要としないので、ブーというポンプの作動音がしません。
【4.ヒーター】
ホロホロシュリンプが好む水温は25℃近辺です。
冬は室温が下がるに連れて水槽内の水の温度も下がるので、ヒーターは必須です。ヒーターも2000円以内で購入できますよ。
ただ、熱くなり過ぎないように注意してくださいね。
【5.汽水】
ホロホロシュリンプは淡水(塩分を含まない水)ではなく、汽水と呼ばれるうすい海水の中で暮らしています。そのため、汽水が必要です。
ホロホロシュリンプ専用のマイクロウォーターをご購入ください。
マイクロウォーターはこちら
【6.餌】
小さな容器で少量の飼育であれば餌を必要としないホロホロシュリンプですが、繁殖させるためにはそこそこの数を飼育する必要があります。
そのため、餌が自然発生するのが間に合いませんので人工餌を与えましょう。
エビ用の餌であればどれでもOKですが、ホロホロシュリンプはエビの中でもとても小型なので、できるだけ小さな粒のものを選ぶのが良いです。
もし大きめのものしか手に入らなければ、砕いてあげてください。
ここまでが飼育に必須のアイテムです。この下で紹介するものは「あったらもっと良いもの」になります。
【7.水槽の底に敷く砂】
普段飼育しているホロホロシュリンプに餌は必要ないのは、水槽内で自然発生する有機物を食べるからです。
そういった有機物は水槽内の凸凹したところに生じますので、凸凹を増やすためにも底に砂利やソイルを敷いた方がより良い環境となります。
【8.ライト 水槽の中を泳ぐホロホロシュリンプを美しくライトアップしてくれるので、あるとないとでは美しさが違います。つい強い光を当てたくなりますが、そこはぐっと我慢してほどほどに。というのは、光が強いと水槽内にコケが発生しやすいからです。 【9隠れられるアイテム】
これはどのようなものでも構いません。
岩でもいいし、瓶でもお皿でも大丈夫です。見た目を気にするなら、水槽向け隠れ家アイテムも販売されています。
繁殖中のホロホロシュリンプはデリケートなので、隠れられる場所があるほうが繁殖率が上がるとされています。
水槽にもろもろの装置を設置し、フィルターを稼働させた状態で出来れば一週間ほどおきます。その間、水槽の水の様子を見てください。最初は白く濁ったりするかもしれませんが、だんだん透明になってきます。この状態を「水ができる」と表現します。 水ができたら、あとは静かにホロホロシュリンプを飼育するだけです。
「餌について」
餌は2~3日に一度与える程度で大丈夫です。
餌をやりすぎると食べ残してしまい、水が汚れる原因となってしまいますので気を付けましょう。
ペースをつかめるようになるまでは、餌を食べきっているか様子をみてあげてください。
もし残しているようであれば、長いスポイトなどで吸い取って処分しましょう。
フィルターがついていても、水槽内の水は少しずつ汚れてしまいますので、月に一度程度の水換えが必要です。
とはいえ、作業はさほど難しくありません。
1) 水槽半分くらいの量のマイクロウォーターをバケツなどに入れておきます。よく洗ったペットボトルでも大丈夫です。置き場所はできれば水槽を置いてある部屋にしましょう。水温を合わせるためです。
2) 水槽半分くらいの水をくみだして捨てます。ホロホロシュリンプまですくってしまわないように注意してあげましょう。
3) 準備しておいたマイクロウォーターを水槽に加えます。マイクロウォーターを加えるときはできるだけ静かに。容器のふちを伝わらせて注ぐと良いかもしれません。
これで水換えは完了です。
3か月に一度程度、フィルターの掃除が必要です。
フィルターの掃除方法はお買い求めのフィルターによって異なるので、フィルターを購入したときに、掃除の仕方について書かれた紙を保管しておいてください。
フィルターの掃除の注意点は、水道水で洗わないこと、です。フィルターには水をきれいにしてくれるバクテリアたちが生息しています。
水道水には塩素(カルキ)が含まれていますので、水道水で洗うと大切なバクテリアが死んでしまいます。そのため、捨ててしまう飼育水や、カルキ抜きをした水で洗うようにしてください。
ホロホロシュリンプの繁殖を楽しもう